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2008年8月15日 (金)

sabaさんへ

コメント ありがとうございます。みえだです。コメント欄に記載しようかと思っていましたが、長くなりましたので、またみえだぶろぐの他の閲覧者の方に読んでいただきたく、本文に書くことにいたしました。

自分はきっとsabaさんとは分かり合えるような気がします。

ただどうも勘違いをされているようなので、訂正をしておきます。自分は何も体験談で成功談がいいと言いたいのではありません。むしろ失敗の中にこそ自分が学ぶべきことは多いのでは無かろうかと言いたいのです。もっと裏側の泥臭い話を社会人は学生さんにすべきであり学生さんは知らなければならないと思います。(大学生は小中高生と違いただ学業をやればいいだけの存在から、社会へと出て行かなければならないわけですから。)

しかしながらそういう話を学生さんにしたとしても、おそらく響かないと思いますし学生さんも求めていないことでしょう。やはり経験がなければ共感できないところはあるのではないでしょうか。そういう意味でも経験というのは重要だと思います。なかなか自分の苦労談というのは話したくないものです。そこにノウハウがありますし、日本人は得てしてそういうところは見せないものだという文化の民族ですから。

例えばお米を茶碗一杯でも得るためには、田を耕し、水を張り、田植え、収穫、乾燥、脱穀、包装、流通とそのプロセスは知っているかと思いますが、そこにはどれだけの筋肉・神経を使い、雑草を取り、毎日のように田んぼを見つめ状態を確認し、台風が来れば走って命がけで治水を行い、動物を追い払ったり様々な苦労が伴うものです。しかしそういうことは軽視され、消費者は自分目線で価格を決めたがる。自分で明日から米を作れと言われたらおそらく多くの方はできませんが、そういう感謝を忘れている。買える物は買えばいいではなく、自分ができないからその対価としてお金を支払う。そこには感謝の念が必要だということをつい私たちは忘れているのではないでしょうか。

これは絶対に学校では学べないことの一つだと思います。学外で行われたシンポジウムなのだからこそ私はそういう話に触れてもよかったのではないかと考えているだけです。みえだの勝手な思い違いかもしれませんが、学生やこの程度のレベルの人たちならと高尚な話をしなくても十分だと話をされているように見受けられる発言者の方もいらっしゃったように感じました。つまりみなさんはその程度のレベルだと思われているわけです。それが一部の学生さんから出された世代間ギャップのような話になる気がしますが、社会にそうとられているなら仕方ないではなく、そこから皆さんが私はこれだけのことをしていると自信を持てって主張できるかが重要なのかと思います。

会ってしまえばすぐに分かり合っていただけると思いますが、バーチャルなのでなかなか難しいかもしれません。じゃあおまえはできているのかと言われれば、自分はできているつもりになっているだけで他者の評価はまちまちだと思います。ただ、私は他人にどういわれても信念を持ち行動し続けていきたいと思っているだけのことです。だからといってsabaさんに強制するつもりはありません。みえだはそう信じていると言うだけです。これがいい悪いではなく、sabaさんのブログにあるとおり、他者を認められるかが重要なのであり、そういうことができるsabaさんはやはりすばらしい方なんだと思います。みえだの学生時代なら真っ向から否定する意見をぶつけていることでしょう。是非とも今後のご活躍を期待するばかりです。

ながい話になり誠に申し訳ありません。いつもお読みいただきありがとうございます。本当はみえだぶろぐの中でもこういう話は何度かふれておりご紹介したいところではございますが、そこはまた私が暇を見つけないとできないことですのでご了承ください。
三枝 孝裕(みえだ たかひろ)

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コメント

たくさんのお返事、ありがとうございます。

多分みえださんが考えておられるほど、誤解はしていないんじゃないかと思うので、そこのところは安心してください。

>自分は何も体験談で成功談がいいと言いたいのではありません。むしろ失敗の中にこそ自分が学ぶべきことは多いのでは無かろうかと言いたいのです。

このへんは同感です。私がいいたいのは、あくまで、シンポジウムの流れで成功談に流れそうになってはらはらした瞬間があった、ということです。
現在、社会人と学部からあがってきた学生が混じっている大学院にいるので、若者に成功体験ばかりではいけない、失敗例も・・・というのは、日々リアルタイムに感じています。なので、みえださんの考えていることは理解できます。

>学生やこの程度のレベルの人たちならと高尚な話をしなくても十分だと話をされているように見受けられる発言者の方もいらっしゃったように感じました。

わたしはこのようには感じませんでした。むしろ、議論慣れしていない人が多いことにびっくりしました。
言いたいことを言いたいだけいうのではなく、テーマに即して必要な言葉を厳選して言葉を交わし合う、という作業は結構難しいことなのね~とみなさんの発言を聴いていて思いました。

「思想」をつくるって試みがとても斬新なものなんだと思います。

ただ自分の言いたいことを言うだけで満足するだけではなく、そこから何かを考えて行かないといけないんでしょうね。

投稿: saba | 2008年8月15日 (金) 23時29分

saba様コメントありがとうございます。みえだです。

sabaさんはすごいですね。こういう話をして理解されているのですから。(みえだぶろぐの他の記事や、上野村シンポジウムプロフィールに書いたとおり)おかげさまで現役の学生さんに触れる機会が未だにありますが、正直多くの方は夢ばかりでなかなか現実を見ようとしていません。
現実を見据えた上で発言ができるsabaさんを尊敬してしまいます。

テーマに即して適切な発言をということなのですが、聞いていらっしゃる方からすればごもっともだと思います。しかし皆さん経験がそれぞれにありますし、また何か発言をしなければならないという暗黙の義務感の中で、自分の経験談を話すのが楽だということになってしまうわけですね。(最初はコメントをふまえてと意識しているのですが、パネリストが多く自分の発言ができるかという危機感を持つと、発言することが目的に変わってしまいますので。)

皆さんお偉い方なので、おそらく何時間という持ち時間を一人で一人でしゃべるという後援は受けられているのですが、こういうディスカッションやディベートには不慣れなのかもしれません。

まあ第1回なので、気になることは内山先生に提案されてはいかがでしょうか。おそらく内山先生自身もいくつかお気づきだとは思いますが、sabaさんの新たなる見解を得ると次回がもっと良い物になるかと思います。

毎回ご丁寧にコメントありがとうございます。これからもよろしくお願い申し上げます。

投稿: みえだ | 2008年8月16日 (土) 17時21分

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